時代のニーズにフレキシブルに対応　日本水道協会品質認証センター認証品

日立金属㈱桑名工場開発センター　森下照政
近年各種ビルを中心に、給水・給湯、他の配管において、軽量・耐久性・耐熱性などからステンレス配管が広く普及してまいりました。
　当社はステンレス配管用継手として、拡管式メカニカル継手のＺｌｏｋ（ゼットロック）とプレス式メカニカル継手のＰーｌｏｋ（ピーロック）を販売しておりますが、狭くて複雑な配管を要するパイプシャフト内やユニットバスやファンコイル等の機器廻りに、適度な可とう性が有り自由に曲げ配管が行えるソフレックスＡＱ（ステンレス製フレキ管・継手）を多くの物件でご採用頂いております。
特徴
一、優れた可とう性
　　適度な可とう性と自立性を有しており、狭いスペースでも配管が可能です。
二、容易な施工
　　スパナ・モンキーなどの従来工具と、フレキカッター・被覆カッターで容易に施工できます。
三、優れた耐久・耐食性
　　フレキ管はステンレス鋼の中でも特に耐久・耐食性に優れているＳＵＳ３１６Ｌを使用し、
　　更にプラスチックで外面被覆を施しています。
四、優れたシール性能
　　シール構造はダブルパッキンになってお り、優れたシール性能を発揮します。
　　 しかも、パッキン材料には耐熱・耐薬品性に優れたフッ素ゴムを使用しています。
五、ナット緩み止め機構
　　ナットは緩み止め機構を有しています。

六、用途に応じた品揃え
　　フレキ管の外面被覆色は、ブルー・オレンジ・アイボリーの３色を揃えております。用途に応じてご使用下さい。

七、防火区画貫通部認定
　　建築基準法第６８条の防火区画貫通部の防火措置工法の認定を取得しています。 （呼び２０・２５）
構造

図にフレキ管と継手の接続状態および各部品を示します。
一、アダプター本体
　接水する継手本体は青銅製で、鉛の溶出は『新基準』を満足しております。
　おねじ・めねじ・銅管ろう付けなどに対応できる各種アダプターを揃えています。　
二、ナット
　ナットは接水しませんが、ご要望で青銅製と黄銅製の２種類を揃えています。
三、リテーナ
　黄銅製リテーナでフレキ管を抱え込んでいるので強い締結力があります。
四、ダブルパッキン
　２個のＯリングを使用し、優れたシール性能を有しております。
五、フレキ管
　ＳＵＳ３１６Ｌを使用した単山構造で、フレキ管外面には塩化ビニル被覆を施しているので、管と被覆の間に空気層ができ被覆銅管並の保温性能を有しています。
　（注）保温が必要な場合は、別途保温工事を行って下さい。
用途
　　給水・給湯および冷温水配管で、1.0ＭＰａ以下の圧力で、最高９０℃まで使用できます。
　（注）ガス・蒸気・エアー配管には使用できません。
品揃え
用途に合わせ、長尺のフレキ管（３０ｍ巻き）と各種継手および両端継手付きの定尺品を揃えております。
　　また、一般配管用ステンレス鋼管とソフレックスＡＱを接続する、Ｚｌｏｋ・ＡＱアダプターも準備しております。
性能　（抜粋）
フレキ管の両端に継手を接続して行う。
一、耐圧破壊試験
　　試料にフレキ管が破裂するまで水圧を加えます。フレキ管が破裂するまで、継手から管の抜け・漏れなどの異常はありませんでした。
二、引張り試験
　　試料に0.5ＭＰａの空気圧を内封し、軸荷重を加えた時の継手部の締結性能は3.5ｋＮ以上(16Ａの場合)あります。
三、パッキンの促進劣化試験
　　ステンレス協会規格（ＳＡＳ３２２）に準拠した試験において、８０℃×４０年相当の性能を確認しております。
四、冷温水繰返し試験
　　５℃と９０℃の冷温水を１５分間隔で繰返し通水し５年以上経過後、漏れその他異常の無い事を確認しています。

施工要領（長尺の例）
一、継手のねじ込み
　継手のアダプター本体を外して、それぞれの配管接続口にねじ込みます。
二、フレキ管の準備
　　フレキカッター・被覆カッターを用いて管を所定の長さに切断し、管の両端を仕上げます。
三、フレキ管の接続
　　仕上げた管に、ナット・リテーナおよびＯリングを装着し、①のアダプター本体に接続します。この時、ナットがアダプター本体と接触　　するまでねじ込んで下さい。

製品に関するお問合せ等、最寄りの当社営業所・販売店までお気軽にご連絡下さい。
担当　中部東海支店　藤田　隆志